激太りとは違う!? 水太りと脂太り

激太りとは違う!? 水太りと脂太り

塩辛くて濃い味付けの食べ物が大好きで、スナック菓子もよく食べるし、お酒もよく飲む。のどもよく渇くので水分摂取は人よりも多い。

 

こんな人が太ったとしても、それは水太りの可能性が高い。

 

宴会や飲み会の時に、ビールに枝豆、日本酒と塩辛、ワインに生ハムなどをしこたま飲み食いして、最後に焼きおにぎり、お新香、赤出汁みそ汁でシメる。次の日の朝起きると、顔はむくんだかのように腫れて、まぶたも一重で頬っぺたも唇もパンパンになっていた経験はないだろうか?

 

これは単純に太ったのとはワケがちがう。たしかに体重を計ると2~3キロ増えてはいるが、増えたのは脂肪ではなく水分である場合が多い。人間の体は約60%が水分といわれており、そのうちの水分と塩分の比率は、ほぼ決まっている。だから体の中の水分量は、ナトリウムイオンの濃度に深く関係している。

 

ナトリウムイオンの濃度が薄いと脱水症状を起こし、ナトリウムイオンの濃度が濃ければ水太りになる。

 

宴会や飲み会で大量摂取した水分は、普通は体の外に出される物なのだが、枝豆、塩辛、生ハムと塩分を大量摂取したもんだから、ナトリウムイオンの濃度が濃いままなので、体はその塩分濃度に応じて水分を蓄える。人間の体には塩分と水分を蓄える機能が備わっていて、それをレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系という。

 

体の中の水分量が少なくなると、レニンというホルモンが腎臓から分泌される。このレニンはアンジオテンシノーゲンという肝臓で作られる物質をアンジオテンシンに変える。そしてこのアンジオテンシンが、アルドステロンというホルモンを副腎皮質から分泌させて、ナトリウムを尿管から吸収させる。

 

ナトリウムイオン濃度が高いうちは、体の中の水分を外に出さないような仕組みが働いているので、そこへ塩分や水分を多量に摂取すれば水太りするのは当たり前。

 

だから飲み会や宴会の次の日に急に体重が2キロ増えてしまったとしたら、それは脂肪ではなく水分。塩辛くて味の濃い食事をやめて薄味の食事に戻せば、すぐに体重も元に戻る。

 

水太りとはちがう「むくみ」は静脈血が原因

ナトリウムイオン濃度が高いうちに、塩辛い味の濃い物を食べたら水太りするというのは分かった。しかし、塩辛い物も食べてない、味の濃い物も食べてない、お酒も飲んでいないのに、体の水分の排出がうまくいってない気がする・・・。

 

これは水太りとはまた違う「むくみ」という別の問題が発生している。

 

じつは体が水分を溜め込むのは血管内、細胞内だけではない。もう一つ「サードスペース」と呼ばれる水分をためておく場所がある。

 

よく足は第2の心臓といわれ、足の筋肉は血液を心臓に戻すポンプの役割を果たしているが、歳を取って筋力が弱まってくると静脈血を押し上げる力が低下して血液を心臓までうまく戻せなくなってくる。

 

すると血管から水分が染み出してきてサードスペースといわれる場所にどんどんたまっていく。これが足のむくみの正体。

 

夕方の女子に特に多い。

 

ためしに指を足に押し当ててみて、離したあともへこんだままだったら、それは脂肪ではなくむくみに間違いない。

 

水太りと安心していると実は脂太りだった

脂っこいものが大好きで、いつもお腹いっぱいになるまで食べている。しかも仕事が忙しく、夜の食事は大体9時過ぎになる。しかも接待や会食、合コンなども含め、とにかく飲み会が多い。

メタボ

 

胃腸に負担がかかっているのが自覚できるレベルで、あんなに好きな揚げ物も食べるのをやめて和食系のつまみに逃げる始末。

 

終電で帰宅し、家に着くころには少々小腹が空いていて、お茶漬けをすすってから寝てしまう。

 

最近、アゴや頬がたるみ気味で、ベルトも今までと同じ穴では苦しくなってきた。「でも、これって水太りだよな・・・。」

 

しかし、上記のようなケースの場合、水太りではなく体脂肪が増えている可能性が高い。

 

食事でとった食べ物は食道から胃へ、胃から小腸に達して、さまざまな栄養素になる。糖質はブドウ糖に変えられ、脂質は脂肪酸とグリセロールに分けられ、タンパク質はアミノ酸に変わる。分けられた栄養素は小腸から血管を通じて肝臓に運ばれる。そこでさらに体を構成する素になったり、エネルギーに変えられる。

 

脂質の場合は中性脂肪になって肝臓にそのまま残る場合もあるが、酵素がグリセロールと脂肪酸に分けエネルギーとして使う場合もある。

 

なので、接待や会食、合コンから帰ってきてすぐ寝る生活を続けていると、摂取したエネルギーが消費されず、脂肪酸が脂肪細胞に変わり、それがさらに中性脂肪になる。

 

お茶漬けから吸収した糖質も、食道から胃、小腸から肝臓を経由して、一部は肝臓に残り、もう一部は脂肪細胞から脂肪酸、さらに中性脂肪に変わっていく。

 

こうしてデブは作られていく・・・。

 

以上、体が太る仕組みはいたって簡単。食事によって摂取した栄養素は、さらに別の栄養素やエネルギーに変えられ体の中のさまざまな場所に送られる。それらが使われなければ当然あまって中性脂肪として蓄えられる。

 

最初に脂肪が蓄えられる場所は皮下脂肪。脂肪がたまり始めて脂肪細胞が一定以上の大きさになると増殖しはじめる。1度増えた脂肪細胞は変わる事はない。

 

皮下脂肪がいっぱいになると今度は内臓脂肪がたまりだす。内臓脂肪は有害なサイトカインという物質を分泌する。体の免疫機能はこのサイトカインを分解するのだが、今度はその分解物の影響で肝臓が脂肪肝になる。

 

つまり脂肪は皮下脂肪、内臓脂肪、脂肪肝の順番で蓄積されていく。脂肪肝までいってしまうと、もう後がないのだ。

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