筋トレはうつ症状を改善し骨粗鬆症も防ぐ

筋トレはうつ症状を改善し骨粗鬆症も防ぐ

筋トレすることにより分泌されるアナボリックホルモンの代表格、テストステロン。前ページで筋肥大の効果が高いことを述べたが、それ以外にもヤル気や意欲、モチベーションの継続に効果があることがわかっている。さらに活性酸素を取り除いてくれる効果も確認されていて、がんや動脈硬化などの生活習慣病も防いでくれる。

 

しかし、テストステロンは20歳の時が分泌量が1番高く、それ以降は加齢とともに下降線をたどっていく。40歳を過ぎたころには、やる気も意欲も下がってきて、ひどい時にはうつ症状も出てくる。これらの原因の多くはテストステロン分泌量の低下で、男性の更年期障害もこのパターンが多い。

 

筋トレにはテストステロンの分泌量を増やすことができるので、40歳からのテストステロン減少を予防して、やる気、意欲、モチベーションを維持し更年期障害を防ぐ効果がある。

手の甲

 

ここでテストステロンの分泌量が多いのか、少ないのかがわかるチェックのやり方がある。TVのバラエティ番組なんかでもタマにやっているので見た事ある人もいるかもしれないが、指の長さで分かる。薬指の長さが人差し指より長い人テストステロンの分泌量が多いといわれている。

 

これは胎児の時のテストステロン分泌量と関係していて、成長してからも変わることはなく、薬指の方が長い人はテストステロン値が高い傾向にある。

 

アナボリックホルモンには、ほかにも有名な成長ホルモンがある。高強度の筋トレをした後、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されタンパク質の合成をうながす。成長ホルモンにはほかにも嬉しい効果があり、お肌の新陳代謝を促進し血行を良くして老廃物も除去するので、肌荒れやシミ、シワの防止に高い効果がある。

 

さらに成長ホルモンはダイエットの強い味方で、脂肪を分解してくれる作用がある。ダイエットのためにも、成長ホルモンを大量に分泌するためにも筋トレは必要なのである。

 

筋トレには骨粗鬆症も防ぐ効果がある!?

筋トレというと筋肉を強化するトレーニングだと思いがちだが、じつは骨を強くする効果もある。高齢になって骨まで老化がすすむと、骨の中身がモロくなって骨が折れやすくなる。

 

骨折

簡単に言うと骨とはタンパク質でできたフレームにカルシウムやマグネシウムがくっついてできたもの。じつは骨も筋肉と同じように代謝を繰り返している。破骨細胞が骨を削り、骨芽細胞が新しく骨をつくりだしている。高齢になってくると破骨細胞の骨の分解に骨芽細胞の新しい骨が追いつかなくなってきて、骨がスカスカになりもろくなって骨粗鬆症になってしまう。

 

骨粗鬆症を予防するためにはタンパク質はもちろんカルシウム、マグネシウムなどのミネラルを摂ることが大事なのは言うまでもないが、筋トレによる刺激も大事。筋トレで分泌される成長ホルモンには筋肉だけでなく骨の成長にも効果がある。

 

とくに女性の場合は40~50歳代で閉経を迎えると骨がモロくなりやすく、骨粗鬆症になる可能性が高い。女性ホルモンには破骨細胞をおさえて骨芽細胞を活発にさせる効果がある。なので閉経によって女性ホルモンの分泌が減ると、もともと男性とくらべて骨の量が少ない女性は骨粗鬆症になりやすくなる。

 

目に見えて筋肉が大きくなるまで2か月! 何とかそこまで続けてほしい!!

筋トレを始めてすぐにムキムキのマッチョになれるほど筋トレは甘くない。目に見える効果が出るまでには最低でも2ヶ月かかる、その2ヵ月までは頑張ってほしい。

 

筋トレを始めてすぐのころは筋肉よりも神経が反応する。筋肉の中にある筋繊維は運動神経によって動いている。運動神経が対応できていないと、より多くの筋繊維を動かすことができない。筋トレを続けていると運動神経がだんだんと対応できるようになってきて、たくさんの筋繊維が同時に動けるようになる。そして筋肥大が起こるようになってきて筋肉が太くなっていく。目に見えて筋肉が太くなってくると、俄然やる気も出てくるので、そこまでが一つの峠という事になる。

 

ダイエットの強い味方!? 脂肪を燃やす脂肪細胞”褐色脂肪細胞”

下腹、わき腹など、突き出た腹にたまった無駄な体脂肪、この体脂肪は脂肪細胞の中にあり、見た目が白く見えるので、白色脂肪細胞といわれている。一方白ではなく褐色に見える脂肪細胞があり、これが褐色脂肪細胞といわれている。この褐色脂肪細胞、なんと体脂肪を燃焼させるはたらきがある。

 

褐色脂肪細胞には体温を上げる役割があり、食事のあと余分なエネルギーを熱に変えて発散し肥満を防いでくれる。しかし褐色脂肪細胞の働きは個人差が大きく、動きが活発な人はたくさん食べても余ったエネルギーを熱に変えてくれるので、いくら食べても太らない「痩せの大食い」といわれる状態になる。TVでお馴染みのフードファイターなどはこのタイプの人なのかもしれない。

 

この褐色脂肪細胞を増やすことができたなら、体脂肪を燃焼してくれるので、楽に痩せる事が出来る。そのためにはやはり筋トレ! 筋肉を刺激するとイリシンというホルモンが分泌される。このイリシン、白色脂肪細胞を体脂肪を燃焼する脂肪細胞に変えてくれる。つまり白色脂肪細胞を褐色脂肪細胞と同じ働きをするように変えてくれるのだ。

 

筋トレで痩せる理由がここにもある!

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