筋肉を合成している遅筋繊維と速筋繊維

筋肉を合成している遅筋繊維と速筋繊維

筋トレを始める前に筋肉の仕組みを知っておいて損はない。

筋肉

 

筋肉とは髪の毛ほどの細長い繊維状をした筋繊維という細胞が束ねられてできたもの。その中には筋繊維よりもさらに細い筋原線維が詰まっている。

 

筋繊維には遅筋繊維と速筋繊維がある。遅筋繊維とはジョギングやウォーキングなどの持久系のスポーツの時に主に使われ、強い力こそ発揮できないがゆっくりと動かすことができる。鍛えてもスタミナはつくが大きくはならない。長距離走の選手がみんな細い体をしているのはそのためだ。

 

逆に速筋繊維はスピードとパワーに優れていて、瞬発的な強い力を出すことができるが、持久力がなく長くは続かない。鍛えると大きくすることができて、短距離走の選手がみんなムキムキのマッチョ体型なのはそのためだ。

 

筋肉はこの速筋と遅筋の両方が合わさってできていて、両方の特徴をその時々の状況に合わせて発揮しながら動かしている。見た目としては速筋は白っぽい色をしていて白筋といわれることもあり、遅筋は赤い色をしているので赤筋と呼ばれることがある。魚にたとえると赤身の魚であるマグロやカツオは回遊魚で、広い海を長時間泳いでいるため遅筋が多く赤身をしている。また白身の魚であるカレイやヒラメは獲物が近づくと海底の砂の中から一瞬で飛び出し捕まえる見事な瞬発力を持っている。そのため瞬発力に優れた速筋が多く白身の魚になる。

 

万能筋繊維”ピンク筋”とは?

人間の場合この速筋と遅筋の割合は、だいたい半分半分なのだが、じつは個人差があり、どちらか一方が多い人もいる。その割合は遺伝でおおよそ決まっていて、昔はその割合は変わることはないといわれていたが、最新の説では変わることがわかっている。

 

じつは筋繊維には速筋でも遅筋でもない中間に位置する筋繊維があり、その筋繊維はピンク筋といわれていて、鍛えれは速筋にも遅筋にもどちらにもなれる筋繊維だといわれている。なのでジョギング、ウォーキング、水泳などの持久系のスポーツで鍛えているとピンク筋は遅筋に変わり、筋トレやパワーリフティングなどの瞬発力系で体を鍛えていると速筋に変わる。

 

しかし鍛えやすいのは速筋で、歳とともに衰えやすいのも速筋。たとえおとろえても鍛えることにより筋肉を取り戻せるのも速筋なので、瞬発力系のスポーツが苦手な人も筋トレにはげんで欲しい。

 

筋肉が増えるとはどうゆう状態か?

筋肉が大きく太く成長する事を筋肥大という。筋肉が大きく太くなって断面積が広くなると筋肉が出せる力も向上する。

 

筋繊維とは細長い筋原線維が束ねられたものだと前述したが、その筋原線維は普段から分解と合成している。普通はそのバランスが同じなので筋原線維の太さも同じなまま。しかし筋トレなどをして筋繊維、筋原線維ともに刺激されると、その刺激は筋繊維の細胞核につたわり筋原線維のタンパク質の合成を増やすように情報が伝達される。これにより筋原線維のタンパク質合成量の方が分解量を超え筋原線維が大きく成長するようになる。

 

しかしそのまま筋トレを続けていると、いずれ筋肥大にも限界が来る。そうするとさらなる筋肥大のために筋繊維の細胞自体が増える。その細胞を供給しているのが筋サテライト細胞だ。この筋サテライト細胞には新しい筋繊維をつくりだすことができるので、筋トレによって少しではあるが筋繊維が増える可能性がある。筋繊維が増えればさらに筋トレを続けることにより筋肥大が期待できる。

 

筋サテライト細胞により増えた筋繊維は減ることがない、だから普段から筋トレで体を鍛えて筋繊維を増やしておくと筋肉が付きやすい痩せやすく太りにくい体質になる。

 

筋肥大を促し、うつ病を予防する重要なホルモンとは?

”ホルモン”は筋肥大のための大きな役割を担っている。体の中のタンパク質は分解と合成を繰り返しているが、分解はカタボリックシンドローム(異化)、合成をアナボリックシンドローム(同化)といわれ、筋トレをするとアナボリックホルモンが分泌され筋肥大を助けてくれる。なかでもテストステロンはアナボリックホルモンの代表格で男性ホルモンの一種。なので女性よりも男性の方が分泌する量は多いので、男の方が筋肉が付きやすい。

 

ムキムキ女性

もちろん女性にもテストステロンの分泌はあるが、やはり男性とくらべて少ないので、女性の場合は筋トレしても筋肉はつきにくい。よく女性の方は筋トレというと「ムキムキになるのはイヤだ!」といって敬遠しがちだが、以上の理由から女性はいくら鍛えてもムキムキにはならない。

 

女性アスリートや女性ボディビルダーの方が男顔負けの見事なまでにビルドアップされた体型をしているのは、たぐいまれな才能と血の滲むような努力と節制の賜物で、世間の一般女性のダイエットレベルとは比べ物にならない。

 

というか、ポッチャリレベルを超えたタルみきった体型の中年女性なんかが「ムキムキになりたくないから、筋トレするのはイヤ!」なんて言っているのを聞くと、正直「なれるモノならなってみろ!」と言いたくなります・・・。

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