筋トレで脂肪を分解して燃焼できる!? その仕組みを解説!!

筋トレで脂肪を分解して燃焼できる!? その仕組みを解説!!

人間はこの地球に誕生して以来ずっと飢えと戦ってきた。人類の歴史イコール飢餓との戦いと言ってもイイ。その戦いのすえ勝ちとったエネルギーを蓄えるための優秀なシステムが脂肪なのだ。

 

優秀なはずのシステムが今じゃただのお荷物に!?

コンビニ

しかし、今この現代はまさに飽食の時代。コンビニへ行けば24時間食べ物が手に入るし、24時間営業のファミレスやファストフード店は街にあふれている。とくに日本はおいしいモノがあふれかえっている。大都市に住んでいれば世界中のおいしいモノが居ながらにして楽しむことができる。

 

まことにありがたい話ではあるが、飢餓との戦いで勝ちとったエネルギーを蓄えるための優秀なシステムはそのままなので、脂肪はすぐにたまってしまう。さらに今の時代は電車、バス、車、バイク、最近では電動アシスト自転車など、移動の選択肢がふえ現代人は歩かなくなった。昔の人はお伊勢参りに行くのに1日40kmも歩いてたらしいが、今の時代そんなことをする人はいない。

 

さらに家電の発達により炊事、掃除、洗濯などの家事もずいぶんと楽になり、もう洗濯板で洗濯している時代ではなくなった。人はどんどん動かなくなり放っておくと脂肪は知らないうちに溜っていき生活習慣病の恐れもでだした。意識して脂肪を減らすことを考えなければならなくなってきた。

 

どうすれば脂肪を減らすことができるのか? それは分解された脂肪酸はミトコンドリアで燃焼する!の記事などでも紹介しているウォーキングやジョギング、エアロバイクなどの有酸素系は体脂肪燃焼に効果がある。酸素を取り入れて脂肪を燃焼させエネルギーに変える。直接脂肪を燃やせるのでダイエットにはとても効果的といえる。

 

そしてもう一つのエネルギー源といえばがある。解糖系によってエネルギーを得るわけだが、脂肪を使わずにエネルギーを得る方法では脂肪は減ることはないのでダイエットには向いてないといわれてきた。

 

しかし、じつは筋力トレーニングや有酸素系を超えた強度のトレーニングを短い時間やるだけでも脂肪を使えることがわかってきた。解糖系であるにもかかわらず脂肪が分解し燃焼される。その仕組みをひも解いていきたい。

 

筋肉を動かしているモノの正体、アデノシン3リン酸とは?

糖や脂肪は体のエネルギー源であることには間違いないのだが、筋肉は糖や脂肪をエネルギーにして動いているわけではない。ていうか糖と脂肪では筋肉は全く動いてくれない。筋肉を動かしているモノ、それはATP、つまりアデノシン三リン酸という物質なのだ。

心臓

 

アデノシンという物質にリン酸が3つくっついてできた化合物で、このアデノシン3リン酸だけが筋肉を収縮させることができる。つまりこのアデノシン3リン酸がなくなると、体中の筋肉が動かなくなってしまう。心臓だって心筋という筋肉で動いているのだから、心臓も動かなくなってしまう。

 

つまり死んでしまうのだ。生きていく上で絶対に必要な化合物ということになる。

 

このアデノシン3リン酸を動かすためにはカルシウムが必要になる。筋肉の細胞内にカルシウムが入り込み、アデノシン3リン酸に刺激をあたえる。そうするとリン酸を1つ切り離してアデノシン2リン酸と1つのリン酸に分かれる。このときに放たれるエネルギーによって筋肉は動くことができる。

 

しかしアデノシン3リン酸は体の中にある量がかなり少ない。最大筋収縮を約2~3秒続ければ枯渇してしまうくらい少ない。全力で15m走ればもうなくなってしまうレベルだ。前述したようにアデノシン3リン酸がなくなると人間は死んでしまう。そうならないためにアデノシン2リン酸とリン酸を糖を使って再合成させるのだ。これが解糖系でエネルギーが生み出される仕組みだ。

 

とはいえ、糖も体の中にたくさんあるわけではなく、解糖系の再合成で生み出されるエネルギーは20秒ほどしか持たない。しかしこの20秒の間、解糖系だけではなく有酸素系でも少しだけエネルギーを生み出してはいるが、あくまでも20秒の間は解糖系が主で有酸素は脇。解糖系が使われにくくなってくると、次第に有酸素系が主役に躍り出る。

 

ちなみにアデノシン3リン酸は体の中でどのようにして生み出されているのだろうか? じつはこれにも糖が関係していて、ブドウ糖を酸素が解糖してアデノシン3リン酸が生み出される。このブドウ糖が酸素で解糖されることを酸化という。そしてこの酸化によってエネルギーを生み出すことを代謝という。

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