タンパク質の分解と代謝に必要なビタミンB群

タンパク質の分解と代謝に必要なビタミンB群

前のページ脂肪の分解と燃焼にはビタミンB群不足は致命的!の中で三大栄養素の中の脂質と糖質の分解と燃焼の仕組みについて述べたが、残りのタンパク質の分解と燃焼するために必要なビタミンB群について述べていきたい。

 

タンパク質はアミノ酸に分解されてから代謝がはじまる

摂取されたタンパク質はすべてアミノ酸に分解されてから体に吸収される。よく美容・健康関連商品などに「コラーゲン配合」などの表記をよく見かけるが、コラーゲンを摂取したからといって、美肌になって再生されるわけではない。コラーゲンといえども一種のタンパク質、アミノ酸に分解されてから再びタンパク質に再構築されるため、またコラーゲンになるとは限らない。

サプリ

 

さらにドリンクやサプリメントなどで売られているコラーゲンと、人の肌や関節になっているコラーゲンとは全然別物で、ドリンクやサプリメントのコラーゲンは豚や牛の骨や魚の鱗から抽出されたもので、人間の皮膚や関節になるコラーゲンは体のなかの細胞が作りだしたもの。成分的には全く別物になる。

 

百歩ゆずってコラーゲンとして再生できたとしても、顔の肌になるとは限らない。腕や足の肌、骨として再生される可能性もある。思いどおりの部位に再生されるわけではない。

 

分解されたアミノ酸が体中に運ばれて再びタンパク質に再合成されるわけだが、そこから漏れたアミノ酸からエネルギーを作る場合、アミノ基とαケト酸に分解される。アミノ基が分解されるときにアンモニアが発生するが、こちらは尿路回路で尿素として排出される。

 

αケト酸の方は解糖系やクエン酸回路によって代謝されていく。このときに活躍するビタミンB群はビタミンB6、ビタミンB12、ビオチン、葉酸、ビタミンB2、ナイアシンなど。これらビタミンB群が多く含まれている食品を紹介していく。

 

ビタミンB2は脂肪の分解に必要。普段から食べている食材に豊富に含まれている。

三大栄養素、脂質、糖質、タンパク質の代謝をサポートする補酵素。脂質の分解によってできる脂肪酸の燃焼に必要。卵や牛乳など普段から食べているモノや、肉や魚、大豆など多くの食材に含まれている。ただし紫外線に弱いので冷暗所などに保存するのがおすすめ。

 

ビタミンB1は糖質の代謝に必要な、大きな力を生むビタミン。

糖質をエネルギーに変える糖質代謝の働きをする補酵素。なので足りないと糖質の代謝がうまく行われなくなる。にんにくやネギに多く含まれるアリシンといっしょに摂ると吸収率が良くなる。豚肉やそばなどに多く含まれているが、不足しがちなうえ熱に弱いので調理時間は長くならないように注意が必要。

 

ナイアシンは壊れにくいし火に強い、自炊を頑張る独身者の強い味方!

体の酸化還元反応として機能する補酵素。アルコールを代謝する時に出てくるアセトアルデヒドを分解してくれる。熱に強く火を通しても摂取しやすい。魚、玉子、乳製品に多く含まれるトリプトファンから作られるのでいっしょに食べると効果アップが期待できる。エリンギやマイワシなどに多く含まれている。

 

ビタミンB6はタンパク質を分解する体つくりに必要なビタミン

タンパク質をアミノ酸に分解し、そのアミノ酸を代謝するビタミン。エストロゲンという女性ホルモンを代謝するためにも必要で、月経前症候群を軽減するはたらきがある。水溶性で熱や光に弱いので不足しがち。冷暗所で保存して調理時間に気を付けること。玄米やマグロの赤身に多く含まれている。

 

ビタミンB12は動物性食品に含まれ、造血や神経の修復に使われる。

肉や魚介類などの動物性食品の中に多く含まれていて、脂質やアミノ酸の代謝に必要なビタミン。ヘモグロビンや赤血球を生成する時に鉄の吸収を良くするので「造血のビタミン」ともいわれている。酸化しやすいうえに光に弱いので保存は冷暗所で。効率よく摂取するためには汁ごと食べれる鍋などがおすすめ。牛タンやアサリに多く含まれている。

 

パントテン酸は不足することはまずないが、不足すると大変なことに・・・。

TCA回路や脂質の代謝にかかわるコエンザイムを構成している成分にもなっている。たくさんの食品の中に含まれているので、食事のバランスさえよければ不足することはまずないが、不足するとホルモンの合成やエネルギー産生には不可欠なので、副腎障害や成長停止などにおちいる場合も。納豆やタラコなどに多く含まれている。

関連ページ

脂肪の分解と燃焼の仕組み 体の中で起きている事
中性脂肪は安静時でも分解され血液中に流れているが、燃焼しないとまた中性脂肪に再合成される。それを防ぐには空腹と体を動かすこと。
分解された脂肪酸はミトコンドリアで燃焼する!
脂肪酸の燃焼には3ステップあり、β酸化、TCA回路、電子伝達系の3つがある。脂肪酸はミトコンドリアの中で燃焼されエネルギーを生み出す。
有酸素で代謝を上げてミトコンドリアを増やして余裕で痩せるダイエット!?
有酸素によるメリットは多く、ダイエット効果以外にも心肺機能の向上やストレスの発散、うつの予防、血管の柔軟性の改善など健康効果も高い。20分以上やらないと効果がないなんて事もなく、たとえ5分でも10分でも脂肪燃焼することがわかっている。
正しい有酸素で脂肪の分解と燃焼を促進させる!
有酸素は20分続けないと体脂肪は燃焼しないといわれるがホントだろうか? 有酸素の強度を上げれば脂肪燃焼効果は上がるのか? それらの疑問に答える!
有酸素に最適な時間帯と頻度
有酸素をするのに最適な時間は存在する。しかしあまりこだわり過ぎるのも良くない。また有酸素の頻度についても週2回が良いのか?週3回がイイのかについても考える。
効率的に脂肪を分解して燃焼する有酸素はジョギングとエアロバイク
ジョギングとエアロバイクは脂肪を分解して燃焼するダイエット効果の高い有酸素だ。特にエアロバイクは心拍数管理がしやすくひざや足首の関節の負担も少なく続けやすい。
有酸素は継続しないと脂肪の分解も燃焼もしない
どんな効率のいい有酸素でも継続しなければ脂肪は分解も燃焼もしない。ジョギングとエアロバイクの脂肪燃焼効果は高いが継続しないと意味がない。
サポートドリンクでダイエットの相乗効果を狙え!!
脂肪燃焼サポートドリンクでダイエットを効果的に行う。お茶に含まれるカテキンの効果やコーヒーに含まれるカフェインの効果、さらにコーヒー豆から摂れるマンノオリゴ糖の強力な作用を紹介する。
サポートドリンクは素材で選べ!
脂肪燃焼サポートドリンクの気になる成分について、トマトに含まれるリコピンは強い抗酸化作用があるが、体の血液とリンパも改善してくれる。
ビタミンB群不足は致命的!
脂肪の分解と燃焼にはビタミンB群の存在が不可欠。ビタミンB1は糖質の代謝に優れビタミンB2は糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変えるのに必要なビタミンだ。
代謝の上げ方高め方! 正しい知識で脂肪燃焼!!
代謝を上げるためにはいろいろな方法があるが、有酸素もその1つだが、あまり強度が強過ぎると逆に代謝を下げてしまうので気を付ける必要がある。ほかにも代謝を上げる方法を紹介する。
代謝の常識非常識!! 正しく理解して脂肪燃焼!
代謝を上げるために半身浴や体温が高いか低いか、ビタミン、ミネラルがどのように効果があるのかを解説。ヒートショックプロテインや冷え症などについても説明している。
ウワサのウソかホントかを検証する!
タンパク質を摂取すると食事誘発性熱産生(DIT)がおこり代謝の向上につながる。またストレッチは関節の柔軟性を高め筋肉の緊張をほぐして血行が良くなりコリや痛みが和らぐ。
筋トレで脂肪を分解して燃焼できる!? その仕組みを解説!!
人間は長い時代飢餓と戦ってきた末に体の中にエネルギーを脂肪として効率よく蓄えるすべを身につけたが、今の飽食の時代、それがかえって脂肪を溜め込み生活習慣病の原因にもなっている。
強度の高い動作でも脂肪が燃焼する仕組み
アデノシン3リン酸がなくなると人は死んでしまう。そうならないためにAMPKがアデノシン3リン酸の減りぐあいを見ている。高強度トレーニングでも成長ホルモン、アドレナリンのおかげで脂肪を燃焼することができる。
脂肪の燃焼と分解はトレーニング後も続いている!?
トレーニングをした後でもしばらく代謝の高い状態が続いているのはEPOC効果のおかげ。このEPOC効果を高めるには強度の高い筋トレが必要だが、スロトレを行うことにより同じ効果が得られる。