代謝を上げてミトコンドリアを増やして余裕で痩せるダイエット!?

有酸素で代謝を上げてミトコンドリアを増やして余裕で痩せるダイエット!?

脂肪を燃焼させるために始めた有酸素、もちろん有酸素中は脂肪は分解し燃焼されつづける。これが有酸素の1番のメリットと思っている人も多く、実際ダイエット目的で有酸素を始める人は多いだろう。しかし有酸素を続けるメリットはそれだけではない。

 

有酸素で得られる効果やメリット

脂肪燃焼

有酸素で体を動かしている最中に体脂肪が燃焼するのは、1番分かりやすいメリットではあるが、さらに有酸素を続けていくことによって、新陳代謝が促進され基礎代謝量自体が上がってくる。体質自体が脂肪を代謝しやすい体に変わってくる。

 

心臓や呼吸筋が強化されることによる心肺機能の改善によって、酸素摂取量も増え、筋肉のエネルギー消費量も上がってくる。酸素摂取量が上がりエネルギー消費量が増えるのは、体脂肪を脂肪酸に分解し燃焼できている証だ。

 

よく言われる有酸素にまつわる通説として、20分以上継続してやらないと効果はないというのがあるが、たしかに20分以上継続すると高い効果は得られるが、20分以下だとなんの効果も無いわけではない。

 

有酸素開始後20分経過したぐらいから脂肪の燃焼が激しくなるというだけで、たとえ10分でも脂肪は燃焼する。5分の運動を4回以上続けても20分継続して有酸素するのと変わらない効果があることもわかっている。

 

「20分続けないと効果がない」という定説のおかげで有酸素に対するハードルを上げてしまい、なかなか始められないという人がいるが、非常にもったいない話だ。

 

有酸素によって得られるメリットは他にも、高血圧や冠動脈疾患の緩和が期待されていて血管の柔軟性改善の効果や、ストレスの発散や緩和、うつの軽減などの効果も期待されている。ダイエット目的だけではないさまざまな健康効果が期待されている。

 

転写因子PGC-1αの活性化による代謝の向上

体質を変えるためには遺伝子の力が必要で、遺伝子にはタンパク質の情報が書き込まれている。体はタンパク質によってできているので体質を変えるためにはタンパク質の情報の書き換えが必要になってくる。その書き換え箇所を参照するのが転写因子PGC-1αだ。

 

有酸素でアデノシン3リン酸を使いつづけていると、AMPキナーゼが反応してPGC-1αが体質改善のためのタンパク質の情報を読み出すのだ。その読み出された情報により、筋肉内のミトコンドリアが増える。「細胞内の発電所」といわれるミトコンドリアが増えることにより体脂肪は効率よく燃焼される。

 

また体脂肪燃焼時に出る活性酸素からの害もミトコンドリアが増えることにより防ぐことができる。これは少ないミトコンドリアがエネルギーを生産するよりも、たくさんのミトコンドリアがエネルギー生産した方が負担が軽く、出される活性酸素の量も少なくてすむからである。

 

さらに、PGC-1αが読み出した情報により筋肉の中にイリシンという物質が分泌される。このイリシンは代謝の良くない白色脂肪細胞を代謝の高い褐色脂肪細胞に変えてくれるありがたい働きがある。褐色脂肪細胞とは体脂肪を燃焼してくれる脂肪細胞で、これが増えると痩せやすい体質に変わることができる。

 

褐色脂肪細胞の中にUCP1という特殊なタンパク質がある。UCP1はミトコンドリアの内膜に存在し、体脂肪を空焚きして熱に変えて燃焼する。細胞の中の火力発電所のような存在だ。

 

血管内皮細胞増殖因子(VEGF)経由での代謝向上

PGC-1α以外では血管の内側にある血管内皮細胞からの代謝を上げるやり方もある。有酸素中は血液の流れが増えることにより血管内皮細胞にストレスがかかる。このストレスのサインを受け、血管を広げて血流量を増やし、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)を分泌させる。

 

体脂肪を燃焼させるミトコンドリアを増やしたあとは、脂肪燃焼のために必要な脂肪酸や酸素を大量に運ばないといけない。それらは血管を通って運ばれていくのだが、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)は、すでにある血管から枝分かれさせ新しい血管を作ったり、完全新規の血管を作る役割がある。これにより筋肉の周りの毛細血管が増え、酸素や脂肪酸も大量に筋肉に供給されることとなる。これにより体脂肪はどんどん燃えやすくなる。

 

休日、高カロリー食を食べてゴロゴロしながらTVを見たりしていると、筋肉の中に筋細胞内皮質(IMCL)という物質がたまる。これがあるとインスリン抵抗性がおこりインスリンの効果が下がる。それを補うためにインスリンの分泌が増える。インスリンは体脂肪の分解を邪魔して合成させる働きがあるので、結果太っていく。

 

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