脂肪の分解と燃焼の仕組み 体の中で起きている事

脂肪の分解と燃焼の仕組み 体の中で起きている事

痩せる気持ちはある、つねに痩せたいと思っている。でも体も動かしてないし、甘い物もやめられない。痩せる気持ちだけで痩せられないものか・・・? そんなあなたに朗報がある。じつは中性脂肪は寝ている間でもつねに分解されている!! つまりゴロゴロ寝転がってTVを見ているだけでも中性脂肪は分解されているのだ! しかし、だからといって油断は禁物である・・・。

 

なぜ安静時でも中性脂肪は分解されているのか?

中性脂肪を燃焼させるためにはそのままでは燃えてくれない。筋肉は中性脂肪を燃やすことができないのだ。じつは中性脂肪は脂肪細胞の中に納まっていて最初からHSLという酵素によって3個の脂肪酸と1個のグリセロールに分解されている。中性脂肪は脂肪酸とグリセロールに分解しないと燃焼させることはできないのだ。

 

脂肪細胞の中の中性脂肪は、油のカタマリになって保存されており、そのカタマリがホルモン感受性リパーゼ(HSL)によって脂肪酸とグリセロールに分解され、血液中に流れ出る。しかし血液と脂肪酸は水と油の関係と似ていて、そのままでは混ざることはできない。なのでタンパク質のアルブミンとくっついて遊離脂肪酸となる。大半の細胞で遊離脂肪酸はエネルギーとして使われるが、グリセロールは肝臓で糖質に変えられてからエネルギーとして利用される。

ダラダラ

 

分解されている状態ではじめて脂肪酸を燃焼することができる。中性脂肪というと肥満や生活習慣病に悩む人が多い今のご時世、悪いイメージの方が強いが、もともとは体中にエネルギーを運ぶのが仕事。

 

なので何もしていない安静時であっても中性脂肪は分解されて血液中に流れ出している。だからたとえTVの前でゴロゴロしていても血液の中には分解された中性脂肪が流れているので、ご心配なく。

 

せっかく分解した脂肪酸とグリセロールも何もしないままだと・・・?

中性脂肪として再合成されてしまう!
いくら脂肪細胞から中性脂肪が分解されても、じっとしてゴロゴロTVを見ているだけではせっかく分解された脂肪酸は燃焼されず、血液中の脂肪酸は脂肪細胞にもどって中性脂肪に再合成されてしまう。

 

再合成させず脂肪酸を燃焼させるためには、TVを見ながらゴロゴロするのではなく体を動かすこと。事実、座っている時間の長い人ほど肥満になる確率が高いというデータがある。

 

分解された脂肪酸を燃焼させるのも大事だが、そのためにはやはり、もっともっと分解を促進させる必要がある。分解をすすめるための条件は空腹。空腹だと血糖値が下がり膵臓のランゲルハンス島からグルカゴンというホルモンが分泌され、血糖値を上げてくれる。グリコーゲンが肝臓でブドウ糖に分解されるとホルモン感受性リパーゼ(HSL)を効かせ中性脂肪の分解をすすめてくれる。

 

ちょっと小腹が空いたからといって何かつまむのではなく、体を動かせば分解した脂肪酸を燃焼させられる。また体を動かすことによって、さらに中性脂肪の分解が進む。体を動かすためにば筋肉のエネルギーとして大量の脂肪酸を燃焼する必要があるので、中性脂肪の分解が促進される。筋肉を刺激すると交感神経が優位に立ち、副腎皮質からアドレナリンが分泌される。筋トレをすることにより脳下垂体からは成長ホルモンも分泌され、アドレナリンも成長ホルモンもHSLを活性化させ分解をすすめてくれる。

 

体の中で1番脂肪が付きやすいのが、皮膚の下と内臓の周り。つまり皮下脂肪と内臓脂肪ということだ。じつは内臓脂肪というのはアドレナリンや成長ホルモンの影響を受けやすいので、内臓脂肪の方が燃焼しやすいイメージがある。

 

分解を促進するホルモンもあれば抑えるホルモンもある

アドレナリンや成長ホルモンが中性脂肪の分解をすすめてくれるホルモンならば、インスリンは分解をおさえるホルモンということになる。

 

インスリンは血糖値を下げるホルモンで、糖質をに大量に摂取すると血糖値が急激に上がり、その上がった血糖値を下げるためにインスリンが分泌される。インスリンにはHSLの活性を下げ中性脂肪の分解をおさえる作用がある。

 

さらに脂肪酸が中性脂肪に再合成させるホルモン、リポタンパクリパーゼを活性化させる働きがある。糖質を摂ると太りやすくなるのはこのためだ。

 

前述のように長時間体を動かしたり、空腹時間が長いとそれだけたくさんの脂肪酸が分解される。分解された脂肪酸の一部は肝臓でケトン体に変わる。ケトン体は筋肉や脳のエネルギーとして利用できる。

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